大島紬の現況

大島紬織り場

大島紬の産地は、名瀬市を中心とする奄美産地と、鹿児島市を中心とする鹿児島産地に大別される。両産地はそれぞれ別個の組合を持ち、商標も異なるが、鹿児島地区の業者の大多数が奄美産地の出身者であり、従って生産加工工程は大体同じである。

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大島紬が完成するまでの工程

大島紬の原料である絹糸は、一紀で28~ 45gの重さの糸を使用しますが、製品の糸の密度、染色の別によって糸の太さは異なります。県内の製糸工場や宮崎県、または中京地区で製糸された21~ 28中の生糸を購入し、目的の太さに合撚します。一般に経糸は撚数がlm間に約300回、緯糸は約100回程度の右片撚です。

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結城紬・大島紬についての誰も知らない話

結城紬や大島紬のような組織の織場

秋場さんは、結城と大島の一級品を専門とする間屋さんで、そういう格の高い老舗は少なくなりました。御主人は、慶応出のスポーツ・マンで、ちょっと問屋さんの中では変わり種です。それだけに、仕事も熱心で、私が店をはじめた時から、ずい分おせわになりました。

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大島紬は、紬というより平絹に近い

糸を紡ぐおばあさん

織物の特徴は、先に糸を染めてから織るということです。自地に後から染めたものと違って、だからシンから染まっている、そこに、深みと味が生まれるのです。

紬は、そういう方法で織りますが、銘仙も、はじめは紬の一種でした。今の銘仙とは似ても似つかぬもので、信州の手織紬に近いように見えます。後に安物を売りだして、まじめな銘仙のよさを失ちてしまいましたが、にせ物をつくったが為に、本物までダメにしてしまう例はいくらでもあることです。

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大島紬の着物に仙台平は地味なので宝尽くしの刺繍をする

吉原傾城新美人合自筆鏡

初夢、初芝居、初荷、初市、初釜、書き初め、弾き初め、歌会始め、稽古始め等々、新年の季語には「初」や「始」がつくものが多い。なるほど、この文字をつけるだけで、気分がしゃんとしてくる。言葉の力というものか。いつもと同じことをおこなうのでさえ、心が改まる。

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